赤ちゃん歯科と「わらべうた」②

「赤ちゃん歯科」と「わらべうた」の相性は非常にいいものです。
赤ちゃん歯科は、全身の発育と口腔発育の繋がりを重視し、体の成長を基礎として口腔にアプローチします。
そのアプローチの仕方の一つに「わらべうた」を取り入れてはいかがでしょうか?

わらべうたは昔から伝承されてきた日本人になじみのあるゆるやかなリズム遊びです。もちろんこれは赤ちゃんにとっても優しく心地よいコミュニケーションツールなのです。
子育てをしたことのある方ならイメージしやすいかもしれませんが、日常生活の中で自然に取り入れられているものもあります。

例えば「いないいないばぁ」という遊びを知らない人はいないのではないでしょうか。これは細かく説明すれば、その場にいる「向かい合っている人」が手で顔を隠すことで赤ちゃんの認識から居なくなるのですが、手を開けばまたそこに居るという認知能力を刺激する遊びです。よくよく考えてみれば、「いないいない~♪・・・ばぁ!」というように多少のリズムを取り入れて遊ぶものです。単調で「いないいないばぁ」として赤ちゃんと遊ぶことはあまりイメージしにくいものです。

こうしたリズムを取り入れて遊ぶものを全般的に「わらべうた」という定義します。この「わらべうた」には以下のような目的があります。

  • 親子のコミュニケーション教育
  • うたを通して言葉の教育
  • 運動やリズムの発達教育
  • 集団行動の教育
  • 季節や自然とのふれあい
  • 日常生活と想像力の教育

こうした親子間にあるコミュニケーションを通して各種の教育的目標を達するために、わらべうたは活用すべきものなのです。特に今の社会的環境ではどうやって赤ちゃんに接したらいいか分からないという親も少なくありません。「わらべうた」は、単なる接し方(アプローチ方法)のひとつではありますが、されど「わらべうた」です。

わらべうたの特徴には、音階が2音階または3音階でまとまっているということが言えます。こうした単純な歌遊びができることが日常的に活用できること、また、わらべうたを通したコミュニケーションや教育的目標に対するハードルを下げていることが考えられます。決して複雑で難しいものではありません。

そして口腔発育においても全身を使って遊ぶものや協調運動を刺激するような遊ぶものがたくさん取り入れられています。手と口の協調運動を目指す赤ちゃん歯科にとって「わらべうた」を教えることはそれ自体、何よりも素晴らしい赤ちゃん歯科指導になるのです。

赤ちゃん歯科とわらべうたがとても相性のいい理由、ご理解いただけましたか?